Google Analytics(アナリティクス)の使い方大辞典【動画解説付き】
無料の高機能アクセス解析
自社サイトを最適化してコンバージョン率を上げるためには、アクセスを解析をする必要があります。
ここで使い方を紹介するのは、Google アナリティクスという、Googleが無料で提供している高機能なアクセス解析ツールですが、そのほかのアクセス解析でもいいので、必ず設置してアクセスを分析してください。
アクセス解析は、サイトのパフォーマンス向上のために欠かせないツールです。
とはいえ、Google アナリティクスのページ左側のメニューを見ると、様々な項目が並んでいます。
それぞれの機能を完全にマスターしようと思ったら、なかなか大変になります。
しかし、覚えることは実はそれほど多くありません。
もちろん、全部の機能を使えば、データの深堀はできますし、覚えたい人は覚えてもいいと思いますが、サイト改善点発見にそこまで必要ないです。
むしろ、アナリティクスの全部の機能を覚える時間があるなら、コンテンツ作成に時間を割いた方がです。
ここでは、アナリティクスの知っておくべき運用法の解説をします。
操作に慣れてしまえば、簡単にマスターできますので、苦手意識は持たないようにしてください。
ぜひ、アナリティクスをサイト改善にお役立てください。
Google Analyticsの設置方法
サイトを持ったら、必ずアクセス解析を設置しましょう。
アクセス解析を見ることで、アクセス状況やサイトのパフォーマンスの向上に役立てるデータなどが取得できます。
アクセス解析を設置しないのは、暗闇の中、海に出航するようなもので、何の指針もありませんので、サイトの進むべき方向性もわかりません。
オススメなのはGoogleのアナリティクスです。
無料ですが、高機能を備えた優れもののアクセス解析です。
利用するには、Googleのアカウントが必要なので、登録しておいてください。
Googleアナリティクスの設置方法は動画解説致します。
Google Analyticsの各数値の見方とその意味
セッション
セッションとは、サイトに訪問してから離脱(=セッションが切れる)するまでの一連の行動のことを指します。
ここでいう「行動」とは、サイトを訪問してから離脱するまでのサイト内のページの閲覧やイベントの発生を指します。
たとえば、あるサイトに朝訪問し、一度離脱して、お昼にまた訪問していればセッション数は2となります。
それに対し、朝からお昼まで離脱せずに、サイト内で行動を続けていれば、セッション数は1になります。
セッションが切れるのは、以下の3つの場合です。
- サイト内での行動が30分以上何もないとき
- 日付けが変わるとき
- 参照元が変わったとき
ユーザー
ユーザーとは、特定期間でサイトに訪問した、固有のユーザーを指します。
セッションが一回ずつの訪問を計測するのに対し、ユーザーは同じ一人の人を追っています。
たとえば、同じ人があるサイトを朝昼夜と訪問した場合、セッション数は3になりますが、ユーザー数は1のまま変わりません。
ただし、同一人物でも違うブラウザや違う端末を使った場合は、別のユーザーとしてカウントされてしまいますので注意が必要です。
同じ人がPCとスマホ両方でサイトに訪問すると、2ユーザーとしてカウントされます。
PV(ページビュー)
PVは、サイト内のページが表示された数を指します。
たとえば、あるサイトで、トップ→ページA→ページBと閲覧した場合は、PVは3とカウントされます。
一般的に、PVが多い方がたくさんのページを見られたことになるので、良い傾向になります。
ページ/セッション
ページ/セッションは、PV数をセッションで割った数値です。1セッションでどれだけのページを見られたかの目安になります。一般的には多い方がいいです。
平均セッション時間
平均セッション時間とは、サイト1回の訪問あたり、平均でどれくらいの時間サイトに滞在したかを表す数値です。
レポート集計期間の全セッション時間を合計した数字をセッション数で割ることで、「平均セッション時間」を求めることができます。
たとえば
- セッション1 13:00にサイトを訪問→13:10にCページを閲覧後、サイトから離れる
- セッション2 13:00にサイトを訪問→13:35にBページを閲覧後、サイトから離れる
- セッション3 13:00にサイトを訪問→直帰
上の例の場合、平均セッション時間は(10分+35分+0分)÷3=15分です。
直帰したセッションは0分と計算され、直帰したセッションが多いほど、平均セッション時間は短くなってしまいます。
直帰率
直帰率とは、そのページで始まった全てのセッションのうち、そのページだけが唯一のセッションだった割合のことです。
直帰率が高いページが多いことで、サイト全体の平均直帰率も高まります。
一概に直帰率が高いサイトが良くないわけではありませんが、サイト全体の直帰率が高いと、ユーザーが求めるコンテンツが不足してる可能性があります。
例)サイトで 1 ページのみのセッションが毎日発生した場合
- 月曜日: ページ B > ページ A > ページ C
- 火曜日: ページ B > 離脱
- 水曜日: ページ A > ページ C > ページ B
- 木曜日: ページ C > 離脱
- 金曜日: ページ B > ページ C > ページ A
上記から、まず直帰率を出すために必要な数値のみを抜き出しました。
- ページAで始まったのは、1セッション
- ページBで始まったのは、3セッション
- ページCで始まったのは、1セッション
- ページAは、唯一のセッションが0回(0直帰)
- ページBは、唯一のセッションが火曜日の1回(1直帰)
- ページCは、唯一のセッション木曜日の1回(1直帰)
▼直帰率の計算式は以下になります。
- ページAは、1(セッション)/0(直帰) * 100 =直帰率0%
- ページBは、3(セッション)/1(直帰) * 100 =直帰率33%
- ページCは、1(セッション)/1(直帰) * 100 =直帰率100%
新規セッション率
新規セッション率とは、そのレポートの期間内にそのサイトに初めて訪問したユニークユーザーの、全体のセッションに対する割合を指します。
自分のアクセスを除外する方法
サイトのアクセスデータは、顧客や潜在顧客、読者や会員など、純粋にサイトを利用するユーザーが望ましいです。
とくに、サイト運営の管理者になると、頻繁に自サイトにアクセスするので、これをカウントしてしまうと、正確なデータが取れません。
そこで、自分や関係者のトラフィックを除く方法を解説致します。
この方法では、自分のIPをグーグルアナリティクスに登録して、このIPからのアクセスを除外するように指定します。
自分のIPアドレスを調べるには、「アクセス情報【使用中のIPアドレス確認】」にアクセスすればすぐに確認することができます。
アナリティクスへのIPアドレスの設定方法は動画で解説致します。
Google Analyticsで目標を設定する方法
アナリティクスでは、サイトの目標を設定することができます。
目標の設定をしていれば、多くのレポートで「このWebサイトは目標に対して成果を出せたのか、出せなかったのか」を数値と関連付けて見ることができます。
たとえば、
- 商品を購入したユーザーの訪問経路は?
- どんなキーワードで訪問している?
- どんなページをみている?
を知ることができ、そこから施策と改善を繰り返し、サイトの目的に近づくことができます。
逆に、目標を設定していなければ、サイトの目的がどのくらい達成できているのか、なにを改善すべきか知ることができないということです。
目標の設定すぐにできますので、必ず設定しておきましょう。
目標設定の例
- URLへのアクセス:特定のURLへアクセスしたら目標達成。商品購入完了ページ、お問い合わせ完了ページなど。
- 訪問の滞在時間:一定の滞在時間を設定してそれを超えた目標達成。5分以上滞在など。
- 訪問のページビュー:一定のページビュー数を設定してそれを超えたら(または等しい、未満)。7ページ以上など。
- イベント:ファイルのダウンロードや外部リンクのクリック数など。※イベントトラッキングのコードを設定する必要があります。
目標の設定の仕方は動画で解説致します。
※動画は、「到達ページ」「滞在時間」「ページビュー」の設定の仕方について解説します。
「イベント」はトラッキングコードを入力しなくてはいけませんので、専門知識が必要になります。
設定をしたい方は、こちらの解説ページを読んで設定してください(自己責任で)。
Google以外の検索エンジンを登録しておく方法
日本にはGoogle以外の独自の検索エンジンが多数あります。
そこからアクセスがあった際に、アナリティクスにそれらが検索エンジンであると伝えておかないと、「自然検索(organic)」と認識されず、「参照元(refferer)」扱いになってしまいます。
登録に必要な、各種「検索エンジン名」「ドメイン名」「クエリパラメータ」は、こちらのサイトの一覧表よりご確認ください。
検索エンジンの登録方法は、動画で解説致します。
Google Analyticsで複数のサイトを管理する
グーグルアナリティクスは、複数のサイトを1つのアカウントでアクセス解析する事が出来ます。サイト毎にアカウントを作る必要はありません。
アカウントがルートディレクトリとすると、サブディレクトリに相当するのが各サイトとなり、Google Analyticsでは「プロパティ」と言います。
一つにアカウントに複数のプロパティを割り当てる事になります。
設定方法は動画で解説致します。
Google Analyticsでサイト内検索キーワードでニーズを探る方法
サイト内検索キーワードを調べることで、ユーザーの求めているニーズを見つけることができます。
サイト内検索は頻繁に行われるものではありませんが、わざわざ検索してサイト内を探すくらいですから、ユーザーのニーズは高いとみるべきでしょう。
実際コンバージョン率も、通常のキーワードより3倍の差があったというデータがあるくらいです。
アナリティクスを使えば、サイト内の検索キーワードを見ることができます。
ただし、サイト内検索を見るには、アナリティクスの設定画面からビュー設定と進み、サイト内トラッキングを有効にしなくてはいけません。
サイト内検索キーワードの設定方法と見方については、動画で解説致します。
Google Analyticsでサイトの表示速度を改善する方法
サイトの表示速度を速める施策は、大事な意味を持っています。
それはSEO上もですが、ユーザーにとって大きな影響を及ぼします。
実は、サイトの表示速度と売上は相関関係があり、Amazonのテストデータによりますと、「0.1秒の遅れで1%の売上が減少する」といわれています。
表示速度が遅いと、そのままページから離脱してしまうユーザーが多く、その結果売上が下がるという見事な因果関係です。
そして、表示速度と離脱率の関係はスマホユーザーでより顕著で、「スマホの表示スピードに5秒以上かかるとユーザーの74%は離脱してしまう」という調査結果があります。
逆にいえば、表示速度が速くなれば、たったそれだけで売上アップが可能になります。
SEOにも影響します
サイトの表示速度がページのランキングを決める要素になっていることをGoogleは公表しています。
ただし、それが大きな影響を及ぼしているかといわれればそうでもなく、あくまでランキングを決める一要素でしかないのです。
Googleの担当者の話をまとめると
- 条件の同じサイトがあって、一方のサイト表示速度が遅いならランキングが低くなることがる。
- 異常なくらい表示速度が遅いサイトなら、それが理由でランキングが下がることはある。
というようなことになっています。
あまりにも表示速度が遅ければ要改善ですが、それほどデリケートに考えることではないということです。
ですが、サイトを巡回してくるクローラには意味があります。
表示速度の速いサイトはクローラが効率的に巡回しやすく、その反対に表示速度の遅いサイトは、通常よりデータ容量が多く消費されてしまい、クローラに敬遠されてしまいます。
Googleに、あなたのサイト内の情報を正しく認識してもらうことは(これを内部SEOといいます)、やはりSEO上大事になので、表示速度を速くすることも結果大事な施策になります。
表示速度の改善については動画で解説します。
まとめ
Google Analyticsについて動画を交えて解説してきました。
Google Analyticsは、無料のアクセス解析ですが、使えきれないほど機能が揃っています。
ただ全部使いこなす必要はありません。
ここで解説した機能の使い方を覚えておけば十分です。
Google Analyticsは、アドワーズ広告と連携させることで、さらなるパフォーマンスを発揮することができます。
・リマーケティングとユーザーリストでSEO対策の価値はこれまで以上に高くなる
ですから今後は、アナリティクスを標準装備しておくことで大きなアドバンテージを得ることができます。
間違っても、無料のFC2アクセス解析などを設置しないようにしてください。
Google Analyticsでアクセスを解析して、あなたのサイトの改善を行いましょう。
下記に一つでも思い当たるなら集客屋にお任せください。
・ランディングページのコンバージョン率が低い。
・オンラインで商品・サービスを販売したい。
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