MEO対策とSEO対策の違いを大検証。あなたが向いているのはどっち?
MEO対策とSEO対策は違う
最近注目を集めているMEO対策ですが、それに似た言葉にSEO対策があります。
文字的には頭文字の「M」と「S」しか違いがありませんが、MEO対策とSEO対策では使い方や集客経路として大きな違いがあります。
この記事では、MEO対策とSEO対策の違いについて解説していきます。
MEO対策とは
MEO対策とは、「Map Engine Optimization」の頭文字を取った言葉で、日本語で「マップエンジン最適化」と呼びます。
これはGoogleが2015年に導入した、「ヴェニスアップデート」と呼ばれる検索アルゴリズムの導入で注目されはじめた対策のことです。
ヴェニスアップデートとは、検索者の位置によって検索結果が変わるアルゴリズムのことで、地域性が重要なキーワード(学校、病院、店舗など)については、地域を明示して検索しなくても、現在地に応じて検索結果が調整されるという仕組みです。
たとえば「歯医者」と検索すれば、検索者の位置に近い歯医者の情報が表示されます。
鳥取県の鳥取市に住む人に、東京新宿の人気の歯医者の情報など基本的にいらないのですから、利便性の高い検索結果といえます。
このようなエリアが限定された検索を「ローカル検索」などと呼びます。
MEO対策とは、ローカル検索された際に、マップの下に表示される3つの検索結果に入るための対策のことをいいます。
3位以下だと「さらに表示」をクリックされないと表示されないので、上位3つに入ることが重要になります。
SEO対策とは
SEO対策とは、「Search Engine Optimization」の略のことで、日本語では「検索エンジン最適化」と呼びます。
つまり、自サイトを自然検索(オーガニック検索)の結果に上位表示させる対策(少なくともトップページに)のことをいいます。
日本でのSEO対策は、基本Googleの検索エンジンへの対策のことになります。
なぜなら、日本の検索エンジンのシェアはGoogleとYahoo!を合わせて90%にもなりますが、実はYahoo!の検索エンジンもGoogleと同じものを使っているからです(とはいえ、検索結果が同じになるというわけではありません)。
ヴェニスアップデートが導入されるまでは、地域ビジネスの集客といえば、SEO対策がメインでした。
しかし、ヴェニスアップデートでローカル検索の結果に変化が生じました。
それは検索結果の「順位」です。
たとえば「鳥取駅 美容院」と検索した場合、検索結果の表示は、リスティング広告→ローカル検索の結果→自然検索の結果となります。
要は、自然検索よりローカル検索の方が上に表示されるので、圧倒的にアクセスがローカル検索に流れるようになったのです。
検索の世界では、一つでも上に表示されることが有利になります。
とくにスマ-トフォンでは、その傾向が顕著です。
そのため、SEO対策でトップページに表示される価値にも変動が起きているのです。
MEO対策メリット・デメリット
MEO対策を行うメリット・デメリットについて解説していきます。
MEO対策のメリット
1・簡単に行える
MEO対策は、むずかしい知識も必要なく簡単に行えます。
Googleマイビジネスに登録して、各種の情報を漏れなく入力すすることだけでも、MEO対策になります(MEO対策を行うには、Googleマイビジネスへの登録が必須条件になります)。
もちろん、登録後も定期的に更新して情報を充実させたり、口コミを集めるなどの作業は必要ですが、SEO対策のような労力は必要ありません。
2・結果がすぐ出る
MEO対策の効果は比較的すぐ出てきます。
早ければ1~2週間程度で、検索結果に表示されることもあります。
誤解を怖れずいうなら、SEO対策に比べ「簡単な作業ですぐに効果が出る」、これはMEO対策の大きな利点です。
3・クリックされやすい位置に表示される
ローカル検索は、自然検索の上に検索結果が表示されます。
そのため、SEO対策で検索結果が1位になるよりも、MEO対策で上位3位に入る方がクリックされやすくなります。
スマートフォンはこの傾向が顕著で、上に表示されるほどクリックされやすく、下に行くほどクリックされにくくなります。
一番上には広告が表示されますが、広告のクリックは避けられる傾向にあります。
そのため、自然検索よりローカル検索の方にアクセスが流れているのです。
スマホで「近く ランチ」と検索する人は、今すぐ客なので、このような人にローカル検索で上位表示されることは、かなりのアドバンテージとなります。
4・集客の導線が整っている
Googleマイビジネスには、スムーズに来店や予約を促せる機能が揃っています。
ローカル検索の結果に表示された際、お店までの経路や電話番号への発信がボタン一つで行えることができます。
お店を探している人にとって、これは便利な機能です。
このような集客の導線が用意されていることも、大きなメリットです。
5・販促に使える
投稿機能を使えば、ブログやホームページに誘導しなくても、
- おススメ商品を紹介
- 限定販売の予約を受け付ける
- キャンペーンを告知できる
などの販促を行うことができます。
MEO対策のデメリット
1・競争の激化が予想される
MEO対策は、専門知識も必要なく、簡単に行えることができ、かつ効果も速効性があります。
このようなおいしい集客経路を、誰もが放っておくわけがありません。
当然ながら同業の参入も激しくなるでしょう。
したがって、今後はMEO対策の競争が激しくなると予想されます。
2・実店舗のあるビジネスのみが使用可能
Googleマイビジネスへ登録できるのは、現実に店舗があるビジネスのみになります。
店舗を持たないビジネスは、Googleマイビジネスへの登録ができません。
業態によっては、MEO対策を行えないこともあります。
3・悪い口コミを書かれてしまうことがある
Googleマイビジネスには口コミ投稿機能があります。
この口コミ投稿は、上位表示を決める重要な評価となっていて、高評価の口コミを多く集めることがアドバンテージとなります。
しかし、口コミは良いものだけが集まるとは限りません。
中には悪い口コミをされてしまうこともあります。
根拠のない誹謗中傷は削除申請できますが、それ以外の口コミは、すべて公開されてしまいます。
そのため、悪い口コミが付いた場合は、そのレビューも不特定多数のユーザーの目に触れてしまいます。
ただし、悪い口コミを0にすることはできませんが、それに対する返信によって、お店側の誠実な態度を見せることはできます。
デメリットを少しでもプラスのイメージにする努力はしておきたいところです。
4・上位表示には更新やWEB上での露出が必要
Googleマイビジネスは、登録が終わったからといってそれで終わりではありません。
継続した定期更新が必要です。
更新されない古い情報と定期的に更新された新しい情報では、どちらが評価が高くなるかは一目瞭然です。
ユーザーにとっても、定期的に更新されている情報は、安心につながります。
また上位表示を決める要因には、「知名度」が加味されています。
知名度とは、WEB上の店舗の知名度です。
知名度が高いとは、お店がよく検索されたり、WEB上で話題になることをいいます。
したがって、Googleマイビジネス以外での露出がどれだけあるかも、上位表示を決めるポイントになります。
Gooleマイビジネスの更新、WEB上で露出を増やす努力など、日々の作業が必要になってきます。
SEO対策メリット・デメリット
次にSEO対策のメリット・デメリットについて解説していきます。
SEO対策のメリット
1・SEO対策の効果は長期間にわたる
SEO対策の効果は長期間続きます。
SEO対策は最初は時間や労力がかかりますが、一度上位表示されると安定的にアクセスがアもたらされます。
集客できるランディングページと組み合わせると、半自動の集客システムを構築できます。
また、自然検索での掲載順位も、ローカル検索の順位に加味されているので、SEO対策を行うことでMEO対策に相乗効果が期待できます。
ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、SEO の手法もローカル検索結果の最適化に適用できます。
2・キーワードによって濃い見込み客を「狙って」集めることができる
「地域名 業種」などのキーワード以外でも、「予約」「即日」「修理」「配達」などのアクションキーワードを組み合わせることで、濃い見込み客を「狙って」集めることができます。
逆にいえば、MEO対策ではカバーしきれない部分を、SEO対策で広くカバーすることができます。
3・「理想のお客様」を集めることができる
SEO対策で集まるお客様は、あなたの記事の内容に共感した人たちです。
広告と比べればわかりやすいですが、広告経由のお客様は、「比較」から入る人たちなので(それが悪いという意味ではなく、そうしたものという話です)、リピート率が悪かったり、値段を下げ過ぎて集客すると客層が悪化したりします。
それに対しSEO経由のお客様は、記事の内容(ノウハウ、仕事への姿勢、お客様への使命感)に共感されて申し込まれるので、価格以外の価値に重きを置かれています。
そのため、あなたの理想とするお客様に近い人が集まるようになります(そうなっていないなら、値段をアピールした内容になってないか検証が必要です)
それはリピート率にも影響してきますので、ライフタイムバリューの高いお客様を集めることができます。
4・SEO対策と広告のシナジー効果
Google ads広告とSEO対策を組み合わせることで、相乗効果が持てるようになります。
詳しい説明は省きますが、SEO対策でサイトに訪れた人に、リマーケティング広告という追尾広告を仕掛けることで、獲得単価を抑えてお客様を顧客化できます。
SEO対策であなたのサイトに訪れた人は、何かしら興味がある人たちで、その人たちに自社の広告を見せれば、コンバージョンも獲得しやすいというわけです。
・リマーケティングとユーザーリストでSEO対策の価値はこれまで以上に高くなる
SEO対策のデメリット
1・時間と労力がかかる
SEO対策は時間と労力がかかります。
一度上位表示されれば、ほぼ自動で安定的にアクセスがもたらされますが、検索エンジンからの評価が一定し、上位表示されるまでには、平均して3カ月から6ヵ月はかかります。
また最近のSEO対策の主流はコンテンツになりますので、記事を作るのに大きな労力を割くことになります。
簡単に作った記事では、まず上位表示されることはありません。
ただし、SEO対策の専門知識はそれほど必要ありません。
我われが不足しているSEOの知識を、検索エンジンの方で補ってくれるので、その点は心配しなくても大丈夫です。
2・順位に変動がある
一度上位表示されれば安定したアクセスがもたらされますが、その順位は約束されていません。
強い競合が出て来れば順位を下げることもありますし、Googleのアルゴリズムが変更されれば、順位は良くも悪くも変動します。
コンテンツをより良くユーザーの役に立つものにという視点で作ったなら、アルゴリズムの変更でも順位が上にきやすくるので、この視点は絶対に忘れないようにしましょう。
また、SEO対策を施したからといって、検索順位が必ず1位になることもありません。
コンテンツを提供する側が努力することはもちろん大事ですが、順位の変動はGoogleによって決められてしまうことを忘れないようにしましょう。
3・定期更新が必要
上位表示には、記事を定期更新することが必要です。
ほぼ自動で安定的にアクセスが集まるといっても、放ったらかしにしていると順位は落ちてきます。
以前は3年程度は何もしなくても大丈夫でしたが、現在は1年を目安に定期更新が必要です。
情報が古くなっていれば、新しく更新しておくことをお勧め致します。
定期更新を怠ると順位が落ちます。
MEO対策とSEO対策どちらに力を入れるべき?
ここまでMEO対策とSEO対策のメリットとデメリットについてお話させていただきました。
とはいえ、「じゃあ、いったいどっちがいいの?」というのがあなたの本音ではないでしょうか?
MEO対策とSEO対策は一長一短があり、「どちらが有利か?」という視点に立つのは間違いです。
しかし、向いている業態と向いてない業種に分けてみると、どちらに力を入れるべきかのヒントになります。
※向き不向きは、あくまで一般的な考えによるものですし、良いところを切り取って使うこともできます。ここで語ることが絶対ではないということを、あらかじめご了承ください。
MEO対策が向く業種
Googleマイビジネスは投稿機能があるとはいえ、文字数に制限があります。
そのため詳しく説明を要するケースや、ノウハウを語る場合には不向きとなります。
その反対に、画像や動画を投稿できる機能もあるため、ビジュアルが売りになるような業種、代表的なもので飲食店などは向いているといえます。
むしろ、写真や動画でおいしさを伝えることで、ユーザーの購買意欲は高まるといえます。
SEO対策が向く業種
SEO対策に向く業種は、詳しい説明や他と違うノウハウを語る場合です。
新しい住宅の工法、一般的な歯科医と違う当院独自の技術など、短い文章では語れないケースは、SEO対策の方が向いているといえます。
ノウハウや新しい技術の説明が、一つのまとまったコンテンツになり、それがSEO対策となります。
またノウハウや技術力に反応する人が集まるのも、SEO対策の特徴といえます。
まとめ
MEO対策とSEO対策の違いについて解説してきました。
記事でも触れましたが「MEO対策とSEO対策、どっちをすべき?」とお悩みの方もいらっしゃると思います。
わたし自身は、やはり「どちらもやっておくべき」という回答になってしまいます。
現在のインターネットで、検索経由のアクセスを無視することはできません。
そうかっといって、新たな集客経路となるローカル検索も無視できるないのも確かです。
といってもMEO対策の場合は、それほど手間のかかるものではないので、SNSをがんばるなら、MEO対策に取り組んだ方がよいでしょう。
それと並行して(あるいはそれ以上にがんばるのが)やっておかないといけないのがSEO対策です。
SEO対策の効果が表れるまではMEO対策に力を入れ、その後はSEO対策に力を入れていく(もちろん、Googleマイビジネスの定期更新をしながら)といった戦略を持って取り組んでみるのも方法です。
MEO対策とSEO対策の違いを掴んで、しっかり自分のビジネスに活かしましょう。
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