飲食店がキャッシュレス化するメリットとデメリット

キャッシュレス

飲食店に迫るキャッシュレス化の波

飲食店でもQRコードやクレジット決済などのキャッシュレスの導入がはじまっています。

国はすでに2027年までにキャッシュレス決済比率を4割程度に引上げる目標を打ち出していますので、飲食店のキャッシュレス化は避けられないところです。

今は導入に慎重な姿勢でも、近いうちにキャッシュレス化に取組まなくてはいけなくなります。

とはいえ飲食店がキャッシュレスを導入するメリットは、政策云々を抜きにしてもかなり大きいです。

この記事では飲食店がキャッシュレスを導入するメリット・デメリットについて解説します。

店舗経営者必見!クレジット決済導入するだけで売上アップできる理由

キャッシュレスとは

キャッシュレスとは、クレジットカードや電子マネー、口座振替を利用して、紙幣・硬貨といった現金を使わずに支払い・受け取りを行う決済方法のことです。

飲食店のキャッシュレス化はお客様にも次のメリットをもたらします。

  • 現金を持っていなくても食事ができる
  • 手持ちの現金が少なくても食事ができる
  • カード払いでポイントが付くことがある
  • 支払いがスムーズに済む

要するに便利に簡単に食事をすることができるということです。

キャッシュレス決済の種類

キャッシュレス決済の種類には次の3種類があります。

前払い方式

「プリペイドカード」方式の決済方法です。

プリペイド式の電子マネーといえば、「Suica(スイカ)」「WAON(ワオン)」「Edy(エディ)」などが挙げられます。

あらかじめコンビニなどでカードに入金しておき、その範囲内でクレジットカードと同じように支払いができます。

後払い方式

「ポストペイ」とも呼ばれる方式です。

身近な決済サービスはクレジットカードです。

1か月分の利用額を毎月決められた期日に、まとめて支払う方式です。

即時払い方式

「デビットカード」が主な決済サービスになり、「リアルタイムペイメント」とも呼ばれます。

デビットカードで決済を行うと、登録してある銀行口座の残高からすぐに支払われる仕組みです。

デビットカードはクレジットカードの審査に落ちた人でも、銀行口座を作成すれば誰でも発行することが可能というメリットもあります。※一部審査が必要なデビットカードもある。

飲食店がキャッシュレス化するメリット

飲食店がキャッシュレス化をするメリットは大きいです。

作業効率化や経費削減を考えればキャッシュレス化を進める意義はありまます。

1.会計ミスの防止

キャッシュレス決済は、QRコードやクレジットカードの読み込みを行うだけで決済が終わってしまいます。

現金での直接のやり取りが行われないため、お釣りの数え間違いといった会計のミスが起こりません。

現金の保管が不要で防犯対策になる

飲食店のような現金商売の場合、売上金・準備金の保管や、レジに準備するつり銭などが必要で、その金額も少なくないでしょう。

キャッシュレスでは現金を取り扱わないため、保管しておく現金の量を極力減らすことができます。

そのため万が一の防犯対策にもなります。

防犯対策は外だけでなく、従業員のレジの不正による現金の抜き取りなどの防止にも使えます。

レジ待ち時間の短縮

会計が読み取りで済んでしまうので、お客様のレジ待ち時間を短縮できます。

お客様のストレスを軽減すれば、それが満足度につながり、リピートの動機となります。

作業時間の短縮

現金を取り扱うと、レジ作業にさまざまな工数が伴います。

売上金の管理、レジ締め後の現金勘定などなど、とくにレジ締め後の作業は、その日の売上げと手元の現金が一致しないと大変な作業になってしまいます。

さらに入金や釣銭の準備でATMまで行かないといけないなど、その工数はバカになりません。

しかしキャッシュレス化すれば、このような作業時間はなくなります。

その分他の作業に時間をあてられるという好循環を生み出します。

レジ管理の作業時間は売上に直結しませんが、お客様の接客に丁寧に時間をかけるなど行えば、売上げアップが期待できます。

人件費の削減

作業時間が短縮できれば、人員を最小限にすることができます。

これまでは5人で対応していたものを、シフトを振り分けて17時は2人体制、19時からは3人体制にするなど、不必要な人員を配置しなくても済むようになります。

あるいは5人だったものを4人に減らすなどもできるでしょう。

このように作業時間の短縮という生産性を向上させることで、人件費を削減することができます。

店舗経営者が知っておきたい人手不足解消に役立つツール3選

集客効果がある

支払い方法の選択肢が増えることで、これまでの利用層とは別のお客様の来店につながります。

お客様はクレジットカードの利用可否でお店を選んでいるというアンケート結果もあるくらいです。

また上記でも述べましたが、レジ待ちがないなどのスムーズな会計は、お客様も便利なので顧客満足度を上げリピーター獲得に貢献します。

リピートという点に関していえば、クレジットカードにはポイントを付与するものもありますので、ポイント目当てのリピート来店も期待できます。

インバウンド効果を享受できる

日本へ訪れる外国人観光客は増えています。

その外国人のキャッシュレス決済について経済産業省のデータでは

  • 訪日外国人の54%がクレジットカードを利用している
  • 訪日外国人のクレジットカード払いでの消費単価は現金払の1.4倍である

とあります。

このデータから考えられることは、

  • キャッシュレス決済が利用できないお店は避けられる可能性がある
  • キャッシュレス決済を利用する外国人客は多めの買い物をする傾向がある

ということです。

つまりキャッシュレス決済を導入しないと、訪日外国人によるインバウンド効果を享受できないことになりかねないのです。

外国人観光客が増えていることを考えれば、キャッレス化することで大きな売上げを獲得できる可能性が高くなります。

客単価がアップできる

上記のデータにもありますが、キャッシュレスでの支払いは現金決済よりも客単価が上がる傾向にあります。

現金は使った分がお札や小銭が減というリアルの感覚で伝わりますので、人の心に抑制のブレーキが働きます。

しかしキャッシュレスの場合は減るという感覚が希薄になるため、どうしても財布のひもが緩みやすいようです。

そのためキャッシュレス化で客単価がアップするというシナジー効果を得られます。

これだけは知っておきたい購入心理10パターン

飲食店のキャッシュレス化のデメリット

飲食店のキャッシュレス化のメリットに比べデメリットは小さいですが、それでも導入に際しては気をつけた方が良い点があります。

キャッシュレス化のデメリットを解説します。

導入費用がかかる

飲食店がクレジットカードや電子マネー決済を利用するには各種カードリーダーが必要になります。

ただ現在はクレジットカードと電子マネーの両方を、1台で対応できるマルチ端末も増えていますので以前より導入費用は安く抑えられます。

決済手数料がかかる

クレジットカードも電子マネーも決済手数料が3%~5%かかります。

その分現金決済に比べキャッシュが減ってしまいます。

キャッシュレスによるコスト削減額が多いか、それとも決済手数料の費用の方が多いか比べて検討してみましょう。

ランニングコストが発生する

カードリーダーをレンタルにしたり、決済システムを月額利用する場合は、毎月ランニングコストが発生します。

またキャッシュレス化のためには通信環境も整えなくてはいけません。

これらキャッシュレス運営のための費用が毎月発生します。

コスト削減分を含め、トータルでどのくらい経費の増減があるかシミュレーションしてみましょう。

手元資金が減る

キャッシュレスで決済したお金は、現金化できるまでに2週間から1ヵ月かかります。

その間、手元資金は減ってしまいます。

毎月資金繰り管理ができていればよいですが、急な資金が必要になったときは、手元資金がないためすぐに用立てられないことになります。

最悪は資金ショートを起こしかねないです。

キャッシュレス化による資金ショートを防ぐには、資金繰り表をつけて資金の出入りをきちんと把握し、口座に現金を多めに残しておく必要があります。

粗利益の少ないビジネスは生き残れない理由

二重管理になる

日本ではまだキャッシュレスの普及率が低く「現金お断り」といえる状況ではありません。

そのため、キャッシュレス決済導入後は現金決済との二重管理が求められます。

ただこの部分については、POSレジとの連携で作業の効率化を行うことができます。

メリット満載!タブレットPOSレジが飲食店経営に役立つ理由

まとめ

飲食店がキャッシュレス化するメリットとデメリットを挙げてみましたが、やはり導入メリットの方が大きいといえます。

まったくの機械音痴の人が導入すればパニックになって逆効果になるかもしれませんが、こういった新しいものを取り入れることで、あらたな売上の創出にも役立てられます。

反対に導入に躊躇す飲食店は、少しずつ取り残されていくともいえます。

現金との比率がどれくらいになるかはわかりませんが、今後キャッシュレス化は避けられないものといえます。

どうせキャッシュレスを取り入れるのなら、しっかり売上げアップ・利益拡大に役立てましょう。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事一覧

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。