仕入れ・販促に役立つ「販売数量」POSデータ分析

POSデータ分析活用法

販売数量に着目する

POSの売上げデータはさまざまなものから構成されています。

売上げデータを分解すると

・客数×客単価×販売個数

といったふうに分けることができます。

データを見るときは売上げという塊で見てしまいがちですが、個々でPOSデータを見ていくと販促に役立てれます。

ここでは「販売数量」に注目してみます。

売上げデータだけでは見えてこないこと

店舗のPOSデータ分析では、売上げ・利益が重視されます。

しかしデータ分析に基づいて何かの施策を行うときは、売上データを分解した販売数量も重要になってきます。

たとえば特売で商品を売り出す場合を考えてみましょう。

このとき担当者は商品が売れ切れないよう仕入れしなくてはいけません。

しかし売上げデータでは、普段の値段と違いますので、どれくらい売れるかは予想がつきにくくなります。

しかし販売個数のPOSデータならどうでしょう?

過去に「A商品は何個売れた」という実績から、販売個数を予測しやすくなります。

このように販売数量を使ったデータ分析は、具体的な作業に落とし込みやすく、結果も得られやすいメリットがあります。

最適な仕入れ値の実現

販売数量を使う場面は、販促だけでなく、商品の「仕入れ」と「陳列の調整」にも有効です。

仕入れの価格交渉では、一般的に仕入れ量が多くなるほど、仕入れ価格を安くすることができます。

しかし大量に仕入れても売れ残ってしまっては、意味がないどころかお店にとっては大きな損失です。

理想は売れ残りが最小になる仕入れ数量を実現することです。

その仕入れ量を持って価格交渉に挑めば、自社の利益を最大限にすることができます。

そこで販売数量のPOSデータです。

過去のPOSデータから売れる量を推測できるので、商品を余らせない範囲で、最も安い価格で仕入れられます。

機会損失を防ぎお客様の満足度を向上

商品の陳列の調整は、売上げの機会損失を防ぎ、お客様の満足度を向上させることに役立ちます。

良く売れる商品が不足すると、その商品を買えないお客様も増えてしまいます。

品切れがあれば、本来売れたはずの売上げを逃してしまいます。

また買いたい商品が買えないことで、お客様は不満に思うかもしれません。

しかし商品ごとの販売数量のPOSデータを持っておけば、品切れを起こす確率は低くなります。

在庫は悪魔

ちなみに、在庫が増えることは良くないことと、肌感覚で実感されていると思います。

在庫、とくに不良在庫のことですが、在庫を抱えると、売れるまでの間は資金が寝てしまうので、現金が減ってしまいます。

と、ここまでは何となくでもご理解いただけるでしょう。

しかし不良在庫が怖いのはこれだけではありません。

損益計算書の売上げ原価に計上できるのは、売上に対応した仕入れだけです。

売れ残った在庫は、貸借対照表の「棚卸資産」に計上されることになります。

だからどうしたと思われるかもしれませんが、これってつまり、売れない在庫を抱えると、売れてないにもかかわらず法人税が増えるということなのです。

売れないのに税金が増える不条理

仮に1000万円の売上があり、仕入れに700万円(売上げ原価)かかったとしましょう。

仕入れた商品が全部売れれば、残る利益は300万円ということになります。

・1000万円-700万円=300万円

しかし先ほども申しましたように、売上げ原価に計上できるのは「売上げに対応した部分」までです。

したがって、仕入れた商品の半分しか売れなければ、利益は逆に増えてしまうのです。

・1000万円-350万円=650万円

法人税が30%だとすると、前者は90万円、後者は195万円です。

商品が売れてないにもかかわらず、納めなくてはいけない税金は増えるという不条理、これが不良在庫を抱える恐ろしさです。

ただし上記の計算は、売れたときも売れないときも、売上1000万円は同じという前提です。

商品が売れなければ売上げも比例して下がりますので、例題のようにはなりませんが、構造としてそうなるということはご理解していただければと思います。

まとめ

販売数量というPOSデータには、売上げという大きな塊では見えてこない、重要な情報を含んでいます。

販売数量のPOSデータを活かせば、的確な仕入れ量や販促を行うことが可能になります。

売上げアップと経営改善にPOSデータを有効活用する方法

今やPOSシステムは、タブレットPOSレジの登場で、小予算で導入することが可能になりました。

こういった便利なツールを活かさないのはそんです。

POSの販売数量データを活かして、お店の経営に役立てましょう。

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