お金を確実に残すには売上アップより経費削減

経営戦略

一か八かに賭ける愚

集客用の販促物を作る立場の者がいうべきことではないかもしれませんが、販促とはある種の賭けのようなもので、必ず当たるということはありません。

当たることもあれば外れることもある、というのが正直な現実です(チラシなどはその最たる例です)。

にもかかわらず、一か八かの販促にすべてを賭けてしまう経営者は多いのではないでしょうか?

当たるか当たらないかわからない販促に全部を注ぎ込むよりも、確実にお金が残る施策にまず手をつけるべきです。

確実にお金を残す方法は経費削減

確実にお金が残る施策とは何か?それは経費削減です。

経費を削減すれば、売上は増やさなくてもその月から着実にお金は残ります。

仮に月商が500万円でも、経費(家賃、経費、福利厚生費)を10%削減できれば、利益は18%増えることになります。

商売の継続は何によって決まるのでしょう?

そうです、キャッシュのあるなしで決まります。

であるなら、売上を伸ばしても利益が残らないなら意味がありません。

極端にいえば、売上が減少しても利益を同等以上に確保すれば、経営上は問題ないのです。

売上が増えてもキャッシュは増えない

誤解されているかもしれませんが、売上を伸ばせば資金繰りは楽になるわけではないことに注意が必要です。

逆に売上を増やすほど資金繰りはキツくなります。

たとえば売上が増えれば、仕入れも同時に増えます。

そして商品を売りさばくために、人を増やさなくてはいけません。

店舗を増やすなら、2店舗目、3店舗目の家賃も増えます。

売上が増えれば比例して増加ずるのが、仕入れや経費です。

運転資金を把握する

さらに商売では運転資金を考えなくてはいけません。

運転資金とは商売を回していくために必要になるお金のことです。

運手資金は次の計算式で求めます。

売掛金+在庫-買掛金

完全な現金商売でない限り、売掛金は発生します。

とくに今後はキャッシュレス化が進んでいくと思われます。

クレジット決済も導入されていくでしょう。

クレジット決済の場合は、お客様がクレジットカードで購入してから、カード会社からお金が入金されるまで一定期間が生じます。

これは売掛金です。

さらに仕入れた商品も、すべて売れるわけではありません。

売れ残りが発生したり、品切れしないように余分の在庫を持つこともあります。

つまり、売掛金は代金が回収されるまで、在庫は現金に換るまでは、お金が手元から消えた状態です。

その一方、仕入れたお金は買掛金として、一定期間後に仕入れ先に支払います。

要は、仕入れの支払いを済ますまでは、その間手元にお金があるというわけです。

ということは、「売掛金+在庫」と「買掛金」の差額が不足するということであり、それこそが運転資金となります。

売上2倍になれば資金も2倍必要になる

しかしこの運転資金は、売上が増えてもその比率が簡単に変わるわけでもありません。

売上が増えるごとに、売掛金も在庫も、買掛金も同じように増えていきます。

つまり、必要な運転資金のお金も比例して増えていくということです。

売上が増えれば増えるほど、用意しなくてはいけないお金も増えるのです。

したがって、売上が増えることイコール資金繰りが改善される、ではないのです。

利益と資金繰りは少し概念は違いますが、実は売上を増やして利益を確保することは意外と難しいのです。

経営に一か八かの販促策はいらない

それよりもコストカットをしすれば、確実に利益は残ります。

売上を増やすには不確定要素は多いですが、コスト削減なら確実に行えます。

たとえば売上アップにチラシやブログ集客などの販促施策を打つとします。

しかしチラシで当てるのはいうほど簡単ではありませんし、ブログ集客といってもその効果を得られるにはやはり時間がかかります。

このような不安定な集客法や長期の施策が必要な販促に、時間とお金をかけても、即売上げアップとはならないのです。

そして何より、お金に余裕がない状態で打つ販促策は、やはり上手くいくものではありません。

発想が一発逆転になってしまい、冷静に物事を視れなくなります。

それより経費削減でお金を着実に残せれば、それが心の余裕となってきます。

結果として冷静になって、販促に取り組めます。

販促で効果を出すためには、試行錯誤の期間が必要です。

そのためには手元にお金が残る仕組みが大切なのです。

まとめ

売上が減少してくれば、一発逆転を夢見て(本人はそう思っていませんが)、販促にお金をつぎ込んでしまいます。

ですが現実はそれで上手くいくことの方が少ないです。

それより、地味ですが経費削減でお金がきちんと残る取り組みを行った方が、存続の危機を回避できます。

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